また引きこもりDVD


死ぬまでにしたい10のこと [DVD]

死ぬまでにしたい10のこと [DVD]


余命2ヶ月を宣告された23歳の女性の話。
残されるもののためにすること、そして自身のやり残したことを
死ぬまでにする10項目のリストとしてまとめる。


という内容。ぱっとしなかった。


死ぬことを残されるものに言わないっていうのは
俺はいやですな。





スーパーサイズ・ミー [DVD]

スーパーサイズ・ミー [DVD]


マクド好きです。
死ぬほどマクドを喰ってみたい衝動には今でも駆られる。
この作品の監督兼実験台は体を張って30日間朝昼晩とマクド漬。
羨まし。


これは映画というよりよく練られたドキュメンタリー。


もともとこの企画をはじめたきっかけが
ニューヨークの10代の女の子2人が起こした裁判。


肥満はマクドナルドのせいだ。
体に毒と誰もが知ってる食品を売った
、と。


そして裁判は原告が肥満の原因を立証できなかったので敗れたが
判事がこんなコメントを出した。


「同社の宣伝どおり毎日毎食製品を食べることが著しく危険だと示せれば
再提訴も可能だ」と。


悪いのはファーストフードだけか?
ほんとに毒か?
自己責任と企業責任の境目はどこだ?


そして監督は自ら実験台へ。。




アメリカ社会への危機感を感じる監督の真摯な姿勢がよく見えてくる。


あほな裁判を起こしたり、あほなもん喰ってばっかりで太る
馬鹿な国、なんて思っていたけど
しかしそれが偽らざるアメリカの「実情」だ。


監督は丁寧にその実情を紐解いていく。


予防可能な疾病の原因として喫煙を抜いて
肥満がトップに出るのも時間の問題という。


「まー、煙草はほかに迷惑かけるけど太って困るのは自分やろう」


僕はそうかんがえてたけどそうじゃない。
勝手に肥満になって糖尿病や高血圧になる可能性が上がり
保険で支払われる金額も増える。
もちろん社会の負担も大きくなる。
(糖尿病だけ取れば5年で医療費が2倍になったそうだ)


そして乱れた食生活で生じる精神状態の安定しない子ども達のケア。


ここに自己責任と企業責任の境目が浮き上がってくる。
食品をどれだけ作るのもどれだけ売るのも勝手、
自己判断で食ってる奴が悪い、
ではすまなくなってくる。
個人対企業、ではなく社会対企業の構図だ。


その企業(食品業界)は販売維持、拡大するために行う数々の作戦を行いつづける現状。

・子どもへの刷り込み(ピエロやオマケや店舗の大型遊具)
・食品業界に雇われる圧力団体の存在(圧力団体の役割を始めて知った)
・驚く規模の広告(年間10億ドル以上)
等々。



見終わった頃にはあながちこの裁判が
おかしなものには思えなくなるほど
この作品はよく練りこまれている。


デブ(病気原因は除く)を見たら
「デザートはくうな。わしらの健康保険が高くなる」
と言うだけでは問題は解決しないなあ。




ミンボーの女 [DVD]

ミンボーの女 [DVD]


また伊丹。
もう何回見たかわからないけどまた借りてみる。
ミンボーとは民事介入暴力。
暴力団が当事者として民事紛争に介入し、暴力や集団の威力を背景に
不当に金品を得ようとする行為」をいう。
簡単に言えばユスリやタカリ
映画はあるホテルに関わるこの問題を宮本信子扮する弁護士が
解決するもの。


学生の時にこれを見てその後、実際働き出してこれと似たような
ことを経験する機会に恵まれ(?)、かなりのリアリティを
持って見られた。


僕ら建設業界に関わって実際現場に出たことのある人なら
少なからず経験しているとおもう。


僕らの場合は「暴力団」ではなかったけど
近隣住民の名を借りた「集団」の威力を背景に
たわいもないことを言いがかりに工事差し止めを
要求して、「解決」するための「誠意」を求められる。


また工事が始まる前にも「小鳥が減る」だのなんだのという理由で
工事反対。
自分の家を作るときは小鳥が減ってなかったのかと聞きたかったわ。


全ての建物建設賛成とは言わないけど
明らかに建設反対が目的でないのに「誠意」を求めるための
反対運動は腹が立つ。


ほんとに環境を考えて反対している人なら
妥協点を提示すれば納得してくれるものだ。


そういうことに対してたたかう弁護士はカッコイイ。
そして反対派住民の中にも反対を弁護することで
報酬を得る弁護士もいたのだから弁護士と言うものの
見方が大きく変わったなあ。


法律も使い方によってはクスリにもドクにもなる、って言うことを
勉強しました。


あ、なんか話それましたね。