直角が消える

建築の写真を撮ろうとすると、狭い空間で撮影して、
より多くの情報を入れようとするため基本的に広角レンズが必要になります。


レンズは広角になればなるほどちょっとしたカメラの傾きで
水平、垂直であるはずの壁や床面がかなりひずんで直角が消えます。
意図的なものは別として、かなり不細工です。


デジカメなので撮ってからphotoshopなんかで補正も出来ますが
トリミングで構図が変わるのとめんどくさいのとで撮影時から水平、垂直を心がけます。




そこで今回の竣工写真で活躍したのがこれ

カメラの頭についている透明のハコ。


エツミ 水準器ツ−ウェイ
http://www.etsumi.co.jp/2007catalogue/catalogue.cgi?id1=2&id2=27&id3=276




三脚で固定したカメラのフラッシュ接続部分にこれをセット。
筒に入った液体の中の気泡の位置で水平を出します。


上下方向で(チルト方向)でひずみ、左右方向で傾きを水準器により補正し、
あとはレンズと被写体の写したい面が正対しているか(パン方向)を調整すれば
かなりきれいな線がとれます。


   
調整なし。                水準器で調整。
(傾きだけでなくひずみが発生→扉の下の角あたり)




特にファインダが小さいカメラでは有効。




新発売の40Dライブビュー機能でグリッド表示が
出来るらしい。デジタル恐るべし。
ああ物欲が。。