講演会にて

今週は異常に仕事が忙しくてジムにもまだいけてないのですが
以前に参加表明をしていた難波和彦さんという建築家の講演会があったので
なんとか仕事を抜け出していってきました。
難波さんと言えば「箱の家」の人というくらいのイメージしかなく
しかも「箱の家」って言うのはローコスト住宅?くらいのものでした。
箱の家の思想はこちら参照ということで質疑応答のときの一幕を。


木造、鉄骨造、そして今はテクスチャーや精度がびしっと出るから好きと言うアルミの家を
造る難波さんにおじさんから質問がありました。
「アルミに比べれば木の方が調湿性にもすぐれているのになぜアルミにこだわるのですか?」


アルミは静電気がおきやすく、吸湿性もない。んで熱がたまりにくいので
すぐに外気の影響を受けるし、精錬時にはものすごいエネルギーをつかっちゃうてな
アルミの「悪口」をいろいろ教えてくださった挙げ句に難波さん、
「正直言って木は優秀すぎてだめなんですよねー。
 言ってみれば悪女に惹かれるようなもんです。アルミは。
 正しいものはクリエイションではないっていいますし。」


講演でも2時間にわたりかなりロジカルにご自分の思想や自作の紹介を
されていたんですが最後にキタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!
正しいものはクリエイションではないっていいますし発言。


なるほどー。
根底には今あるものじゃなくて、新しいものを作る、新しい常識を作る
そんな意気込みにロジックがついてきてる感。
要は好きか嫌いかに基づいた新しいものへの挑戦。(と、感じた。)
これ、建築に限らずすごく重要な精神と思います。
ほんとに性能や機能だけを求めるのであれば全戸ハウスメーカーでいいんやないですか。


ともすればみんなが正しいと思うことが正しいと考える頭になりがちですが
価値観が多様な今、そんな生き方ははたして楽しいのかと思ったりするんです。
自分を問いつめたりするんです。
自分が正しいと思うものが正しい(もちろん他人に迷惑かけないという前提で)!
自分がきれいと思うものがきれい!
それでいいんじゃないの?


だってさ、車のダッシュボードにのせるムートン屋さんでも食っていけるんですもの。
(ムートン屋さんとムートン愛好家さんすいません。。)


探せオレのムートン。