対策


最近起こっている小学生が被害に遭う事件、悲しい気持ちになります。
本人は当然のこと、家族、友達はなんともやるせない気持ちだと思います。


きょうのニュースでこんな記事がありました。

登下校に路線バス活用検討 政府が小学生安全対策


 政府は20日の犯罪対策閣僚会議で、通学路での相次ぐ
児童殺害事件を踏まえた緊急対策6項目を決める。全国の
小学校が対象で、このうち、通学路の安全点検防犯教室の開催、全国各地域での情報共有体制の構築の計3項目は、
来春の新学期に間に合うよう今年度中に実施する。
児童の登下校時に路線バスを活用することによる通学時の
安全確保策も検討する。

前半の対策は理解できたけど
後半の対策、「路線バスを活用」の部分に違和感を覚えました。


確かにこのバス対策によって通学路での連れ去りは減るかもしれません。
しかし考えてみると、こどもが一人になる時間なんて
家で留守番してたり、塾に行ったり、買い物したりで
通学路以外でもなんぼでもあります。
それら全てに監視カメラや送迎バスで対策するのか??



うーん。。



違和感の原因は、ごくごくまれに起った犯罪行為に対して、
あたかもそれが一般的でよく起こるという前提で対策を行おうと
するところだと思います。


誤解を恐れずに言えば、
まれに起こる誘拐と頻繁に起こる交通渋滞は同じバランスで
対策を考えるべきじゃない、ということです。


対象により対策を行う範囲とパワー(予算)も変わる。
これは、対策に手を抜けという意味ではなく現実的に考える、ということです。



じゃあ一人のこどもが死んでもいいのか、と言われるとうまく返事はできないが
少なくともそこには「バランス」が必要だと思います。



ここの記事を笑える感覚ってそのへんのバランス感覚がひとつの要素として
あるんじゃないかと考えてみたり。
(よけいわかりにくいか。。)