犬儒派?

犬儒派だもの (双葉文庫)

犬儒派だもの (双葉文庫)


自称犬儒派呉氏の小文を集めた本。
犬儒派ってなんだよと本を開くとこう書いてある。


ディオゲネスは・・・プラトンが学生たちに、人間は二足歩行する動物で
あると講義していると聞くと、それなら鶏も人間かと笑った。
プラトンが、人間は二足歩行する羽根のない動物であると修正すると、
羽根をむしった鶏を持って学校へ行き、これが人間なんだってさ、とからかった。


そのプラトンディオゲネスを指して「狂ったソクラテス」と評した。
狂ったという一語がついているにせよ、プラトンが自分の師であるソクラテス
なぞらえたのだから、ディオゲネスの皮肉や奇行に一目おいていたのだろう。


このディオゲネスとそれに連なる哲人たちは「犬儒派」と称されている。

【はじめに】より



そんな犬儒派にうつるいろんな出来事。
教育、差別、自殺、特定アジア、性差、法治国家水木しげる、みそカツ、人権等々。


その中身は「あんまり触れてはいけない」や「あたりまえ」を前にした思考停止への警鐘。
水木しげるはそういったことに気がつかせてくれる人という意味で)
この人もクリティカルシンカーだ。




鵜呑みは怖い。バカはバカなりに日々勉強しなくてはいけないと感じるこのごろ。

そこでやっとニュートラルな考え方にたどり着けるのかしら。

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この機能、いっぺん使ってみたかった。