犬儒派?
- 作者: 呉智英
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2006/03
- メディア: 文庫
- クリック: 13回
- この商品を含むブログ (69件) を見る
自称犬儒派呉氏の小文を集めた本。
犬儒派ってなんだよと本を開くとこう書いてある。
ディオゲネスは・・・プラトンが学生たちに、人間は二足歩行する動物で
あると講義していると聞くと、それなら鶏も人間かと笑った。
プラトンが、人間は二足歩行する羽根のない動物であると修正すると、
羽根をむしった鶏を持って学校へ行き、これが人間なんだってさ、とからかった。
そのプラトンはディオゲネスを指して「狂ったソクラテス」と評した。
狂ったという一語がついているにせよ、プラトンが自分の師であるソクラテスに
なぞらえたのだから、ディオゲネスの皮肉や奇行に一目おいていたのだろう。
【はじめに】より
そんな犬儒派にうつるいろんな出来事。
教育、差別、自殺、特定アジア、性差、法治国家、水木しげる、みそカツ、人権等々。
その中身は「あんまり触れてはいけない」や「あたりまえ」を前にした思考停止への警鐘。
(水木しげるはそういったことに気がつかせてくれる人という意味で)
この人もクリティカルシンカーだ。
鵜呑みは怖い。バカはバカなりに日々勉強しなくてはいけないと感じるこのごろ。
そこでやっとニュートラルな考え方にたどり着けるのかしら。
-
- -
この機能、いっぺん使ってみたかった。