くるいきちがい
- 作者: なだいなだ
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1986/05
- メディア: 文庫
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正常って何?異常って何?
クルッテイルとはどういうこと?
誰がそれをきめるの?
ということを突き詰めていくと。。
クルウとは相対的なもので、社会(常識)と自分の考え方の違い。
だから病人と革命者は紙一重なんだと。
自分をなおそうとするのが病人
社会をなおそうとするのが革命者。
書いてる人がお医者だから精神病の話になるけど
クルイを決めるのが社会であり常識であるとするから
話は社会と関わる誰にでも当てはまる話になる。
ある意味全員クルッテルってるという風にも考えられる。
やたらひねた感じのする文章がすごくいい。
マスコミや政府、学者等々アタリマエを前提とした
ものに対してのクリティカルな見方をしてるからだ。
結局、クルッテイルと判断する比較要素=常識を判断するのは
自分自身であり、そのためには「ひねた」クリティカルシンキングは
必須だということか。
解説の上野千鶴子氏曰く
ジョウシキはずしという「無知からの開放」のプロセスを経験していく
言いえて妙。
最近の政治や戦争、裁判、ケンカ等々、
世の中の大小のいがみ合い観察とそれに対する自分の考え方を整理する道しるべになりそうだ。
ナンと1978年の本。
30年まえですか。
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いまこれ書いててラジオつけたらたまたま、なだいなだせんせいの
番組やってた。おもしれえ。